ハッカの香

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会わないはずの旧友が、嵐のようにやって来て

相変わらずのマイペースで

元気に去っていった。

圧倒されつつ、手を握られ、ハグされ、仕事に意見されながら

それはそれで、…ああ、変わらないなあと。

昔のような圧迫感は感じず、

そこにいて、わたしはわたしだった。

今度は温泉に！にはさすがに苦笑いだったが。

２５年ぶりの再会だったらしい。









  

今日は久々に旧友がやってくるという。

わたしは一緒に働いているときから彼女が苦手で、

以前北海道に立ち寄ったときも

会いに行かなかった。

どんなに苦手な人でも何十年か経て会うと

懐かしさが『イロイロ』を解決するものだが、

今回は重い腰が上がらない。

今の職場や家庭の事情を

避けて通れない話題がおっくうなのだ。

何でもないフリをするのも、大変と笑うのもなんか、疲れる。

彼女に久しぶり～って会えるには

もう少し時間が必要なのかもしれない。

歳をとると、最後のチャンスと言うこともない訳ではないが、

やはりもう少し後にしよう。